2015年4月24日金曜日

なんでラップランドなの?

さあ、行くのは決まった!
北極圏トレイルを歩くのです

「今まで自分ができそうもないと思っていたことに挑戦すること」

30代後半から、その欲望はむくむくと沸き上がり
マラソンに始まり、トレイルランニング、ボルダリング、登山・・・と挑み続けている

どんくさな自分が、「できそうもないと思っていたことがだんだんできるようになる」ということはそうとうに愉快であり
 そして今一番できなさそうで一番してみたいのが、「ロングトレイルを歩く!」ということなのだ

その地は、あまりありふれていなく、安全で、行ったことのないところが良くて
できれば情報は少ない方が楽しそう
幸い、義姉が住んでいるし
ということでラップランドに決まったのです
何より響きがいいではないか、らっぷらんど

雪の女王のお話に出てくる土地だとは知っていたけれど
その他のことは、何も知らない

北欧・・・
マリメッコ、サンタクロース、ムーミン?
メルヘンなことしか頭に浮かばない

挑戦したいのはメルヘンではない

行くことだけを決めて浮かれていると、夫に叱られた
「きちんと調査して、作戦を練ること!」

情報が少ないということは、自分たちで調べなければいけない訳で
言葉も通じるかわからず、いったい何日分の荷物を何日間背負って 歩くことになるのか
トイレは、お風呂は、食料は!!!

夏は白夜と言えど、蚊が大量発生するし9月になれば徐々に寒くなりやがて氷の世界になる
フィヨルドという地形は湿地にもなるから、足下はぐずぐずしそうで 靴は何をはけば良いのやら・・・

夫の話によると、1ヶ月半は歩き続けることになる
1ヶ月以上家を空けるなんて、植木の水やりはどうしたらいいのだろう?
冷蔵庫の電源は入れたままで良いのだろうか?

ぜんぜんメルヘンではない

考えると不安になるので
深く考えないことにした、いや深く考えるのを後にすることにした

きっと楽しいよね、未知の土地
未知の私

そうつぶやきながら
まずは、広大な土地の真ん中でごろりと寝転がる自分を想像をしてみた

2015年4月23日木曜日

旅の始まりはクリスマス

2014年12月25日
クリスマスの夜・・・
急性胆嚢炎になり救急病院に行くことになってしまった

痛みに強いはずの自分が、何もできずただ苦しんだ

痛みにおびえながらどこへも行かず 、食べるのも動くのもひたすら我慢
ようやく落ち着いたのが大晦日

ここで何を思ったか、私
ある決意をした

「ラップランドを歩きに行く!」

結婚して3年。
マラソンが趣味で知り合った夫とは「世界中のマラソン大会を一緒に走りたい」などと思っていた。
夫は砂漠ランナーで、ウルトラランナーで、そしてどこまでも歩ける人なのだ。
一方私は、すぐに弱音を吐くし、重たい荷物をもって歩けないと文句を言う。
はじめて2人で山に行ったとき、 夫はすべての荷物を何も言わずに持って歩いてくれた。

だから、山は楽しくて
だから、私もどこまでも歩ける気がした

そんな素敵なことがたくさんあるのに、最近は我慢の連続

だからお腹が痛くなったのか?

いや、違うなあ・・・
ありきたりだけれど、いつどうなるかわからないなら
やりたいことやってやろうじゃないの!行きたいところへ行こうじゃないの!

こういう心境
そういう訳で、決めた

「ラップランドに行く」

もちろん、夫と2人だ
今度は自分の荷物は自分で背負って・・・