2017年3月30日木曜日

Day 26

D26 9/2(水)
明け方とても寒い。テントの結露が凍っている。



バリバリに凍っていた。まわりも霜がおりている

それでも5:00に起きる。あたり一面の草が凍って白くなっている。本当に寒い。
7:00 ダウンジャケットを脱がずに出発
木道も凍っていて滑りそうで怖い。

8:00 ようやく日が差してきて、晴天だ。歩いているうちに体も温まったが、すぐに空腹になってしまった。2Kほどでラデヤッカ小屋に着いた。

ラデヤッカ小屋

小屋の外でココアを飲もうと思っていたら、小屋のおじさんが
「中へどうぞ、キッチンを使いなよ。」と声をかけてくれたのでお言葉にあまえる。
小屋の中にいたULっぽい人に
「ゴッサマーのザックいいね。僕はG4というのを持っているよ。」と話しかけられる。見ると彼はUL(ウルトラライト)で、おととい雨の中で見かけた人だ。

UL兄さん。ダンナとUL談義していた

小屋でココアを飲み、他の人とどこから来たのかとか、息子が日本に行ったことがあってとてもよいところだと言っていた、などと話しをする。
ラップランドのこのような場所でも、日本に興味がある人が多いのに驚く。
暖かい部屋でくつろがせていただいたので、心ばかりのチップ20クローネ(300円)ずつ置いていく。

その後歩き出すと、UL兄さんに追い抜かれた。橋を渡って彼は違う方向へ歩いて行ってしまった。我々は違う方向だと気がついて方向転換したが、兄さんはどんどん進んでしまう。なんせULだから。ダンナが見かねて、ザックを降ろして走って追いかけて行った。
途中で犬を連れたおじさんに会ったそうなので「ハイカーに会わなかったか?」
と聞いたら「間違った道を進んでいたから他の道を教えたよ。」とのことなので一安心。

その後稜線を歩いている姿が見えたので、無事に本線に戻れたのだろう。よかった。


稜線を歩く

次の小屋、アウスヤーレを目指す。

道標がかわいい

ビールが売っているはず!!
朝の気温は嘘のように、とても晴れて気温が上がり暑い。
私の気持ちが上がらないので、休みながら「そういえば一緒の写真撮っていないよね。」と二人並んで写真をとる。




だけど私は、ビールが飲みたい。
そして今日は体が重くだるい。すぐにお腹が空いて力が出ない。ビールを目指して歩く、歩く。ようやく小屋が現れた。

15:00 到着するが売店に人がいなーーーい


どういうこと??

ビール売っていると書いてあるのに、鍵がかかっている。しばしボーゼンとしていると
ものすごい勢いで走っている女性が現れた。ヘッドホンにアディダスのウェア、ランニングシューズという姿だ。近くの集落の人がトレーニングで走っているということだ。
彼女に「何か飲み物売ってないか?」と聞くと「ビールはないわ。飲むなら川の水はたくさんあるわよ。」と走って行ってしまった。またもボーゼン。脱力感ハンパないのです。

仕方がないので先へ進むことにした。
が、1Kほど歩いて今日はおしまい。
明日の小屋ではビールありますように・・・
















2017年3月18日土曜日

Day25

D25 9/1(火)

よく眠れた。カニちらし寿司を買う夢を見た。
6:00起床。8:00出発。
しばらく歩くとスウェーデン人カップルにまた出会う。私たちの先を歩いていた。
どうやら近くにテントを張っていたらしい。彼らは少し歩いては休みというのを繰り返していて、歩みはゆっくりだが長時間行動しているので結局我々と同じペースになり何度も会う。「昨夜はよく眠れた?」と彼女に聞いたら「寒くてよく眠れなかったわ。」と。
なんだか顔色もさえないし辛そうだ。

11:00
ノルドカロッドレーデンとの合流点についた

分岐点

見晴らしが良かったのでそこでお昼ご飯。資材を運ぶヘリコプターが現れて急に人間社会を思い出す(大げさ?)

良い景色

今日は雨は降らないが風が冷たく寒い。先週までとは同じ服装ではいられない。
ラップランドの夏は本当に短いのだ。あとはつらく長い冬が訪れるのだ。
サーミの小屋では魚とパンが売っていると張り紙があったが、今日は立ち寄らなかった。
お昼はリッツェムで買ったパスタだ。こちらで買うものはパスタばかりになってしまう。ホットケーキミックスとか、スパイスとかもっと色々持って来ればよかった。次は持ってこよう(次があるのか?)と思いながら食事をすませる。

2:30
少し早いが良い景色のところで今日は終了。

最高の場所で設営できた!!


湖を見下ろすなんとも素敵な場所だ。

パジェランタを12日間で歩く予定だが、どうも9日間で着いてしまう。
我々の旅もあと6日間で終わりだ。

寂しいような早く終わりたいような気分だ。

湖で水浴びするゾーーー






2017年3月16日木曜日

Day24

D24 8/31(月)

5:30 明け方、頭の近くでガサゴソと物音。
風だと思っていたらテントにネズミが入り込んでいた。ぎょえーーーー!食べようと思っていたパンの袋を齧られ、中身も減っている。雨風の中テントを張っていたのでその物音かと思っていたのにショック。なんだか寝ている時に顔に何かが触る気配がしたが、それもネズミだったのだ。しかもご丁寧にカップの中に糞。気持ち悪い。
「ネズミ可愛いー!」とか言ってたじゃない。とダンナに言われるが、命をつなぐ食料を取られたとなっては可愛いなどと言ってられない。しかもこのネズミ、歩いているとしょっちゅう見かけ、三毛柄なので三毛ネズミと命名していた。三毛ネズミめ・・・

帰国してから調べたらレミングというネズミだった。集団自殺をするとか、しないとか説があった。トレイル上でもぺっちゃんこに潰れている姿をよく見かけた。お互い生きていくのが必死だ。でもパンを地面のとれるところに置いた私が悪い、無念。

気を取り直し、テントを撤収。
雨が降っているので小屋のキッチンを使わせてもらうことにした。
テント泊一人100クローネ(1,500円)払っているのでキャビンのキッチンを使えるのだ。



キャビンのキッチン

しかもこの小屋はあまり利用者がいないのかとてもきれい。特にトイレは爽やかささえ感じる。小屋番は若い夫婦と小さいお子さん2人のファミリーで、息子ちゃんが描いた絵がトイレに貼ってあるのが微笑ましい。

そそくさと朝食とパッキングを済ませ、小屋に挨拶をして出発。濡れずに準備ができたので100クローネの価値はあったかも。
小屋のご主人はアビスコに奥さんとスキーに行くと話していた。私たちの旅がロングトリップで素敵だと言ってくれた。

歩き始めても雨が止まない。今日は14K先のキスリス小屋が目標。雨は降っていても道が歩きやすいので進んでしまう。



歩きやすい道


こんな川が轟々と




途中、何組かのハイカーに追い抜かれたりすれ違ったりした。その中で、私たちとほぼ同じペースで歩いているスウェーデン人カップルがいて、小屋付近まで一緒だった。(女の子が可愛かった)

1:00
 キスリスに着。

キスリス小屋


小屋のおじさんのミニショップで今朝焼いたというパン60クローネ(900円)を買う。パンと言うよりはナンのように平べったくスパイス風味がした。60クローネは高いと思った(4枚入り&バター)
小屋のベンチで昼食の準備。小降りだった雨が本降りになり、風も強まる。ベンチの上にシートを敷き下に隠れて雨をしのいで急いでお腹に食べ物を押し込んだ。
寒くて仕方ないので早々に小屋を後にする。
本当はここでテント泊と思っていたが良い場所がなさそうなので先へ進んでみることにした。

少し進むと雨が上がり、青空も見えるようになった。
一番天候の悪い時に昼食をとってしまった。

先に進まず、川のそばに平らなところを見つけたのでそこにテントを張った。

川のそばにテントを張った

人のいないところで自由にテントを張れる方が、のびのびできる。

明日は雨に降られず進みたいものだ。