2019年9月25日水曜日

みちのく潮風トレイル 岩沼〜名取編

2019.9.13

昨日は阿武隈川沿いを歩き、日月堂をゴールとした。
今日はまたそこまで戻ってスタートをしたい所だけれど、市民の足となるバスは朝は逆回りのためアクセスがない。

どうしようかと悩みながら朝を迎えると、隣室の友人より
「オーナーが車で送ってくれるって!」と嬉しい知らせ。
買っておいた朝食を慌ててお腹に入れ、いそいそと準備。

昨夜遅くに到着したもう一組のゲストを迎えているにもかかわらず、私たちを送ってくれる。
車で15分ほどでスタート地点に着いた。その間、震災にあった家族のことなどをポツリポツリと語ってくださった。
つらいことは忘れることはできないけれど、こうして人のためにお家を提供して、温かいお風呂、清潔な寝室を用意してくださったオーナーには、感謝である。

8時 さて、気を取り直して出発
今日は今回の歩き旅最終日。帰りのバスの時間は決まっているので、目指すゴールの名取トレイルセンターに15時にはたどり着きたい。およそ15キロのみちのりなので若干急がねば。

海沿いの道なので、間違えることはない。
が、堤防が高く海が見えず、工事区間がたくさんあり迂回することもしばしば。

津波を避けるために作られた避難場所「千年希望の丘」は沿岸約10キロの間に6箇所あるそうだ。さらに、植樹も盛んに進んでいて30万本以上もの木が植えられているとのこと。


岩沼市のマスコット岩沼係長!

今日は天気が良く暑い。休み休み、歩く。
3キロほど進んだ所には「津波に耐えた大銀杏」が


立派な銀杏の木

さらに少し進むと「いわぬいまひつじ村」青年海外協力隊が羊を試験的に放牧している場所だそうですが、もう、この羊さんたちの可愛らしいことったら。


羊さんたち

羊に関するプチ情報なんかも所々書かれていて、羊は子供の頃は毛が茶色いってことを初めて知る。
癒され、羊たちに見送られ進みます。

岩沼海浜緑地に着いたところでお昼の時刻。
ですが、何も食べるところはありません。行動食をもぐもぐし、昨日買ったシフォンケーキを頬張ります。
平日なので人がいなかったのですが、管理施設のトイレは使うことができました。

ここは、東北・みやぎ復興マラソンのメイン会場となる場所。パンフレットや周辺の散策マップなど情報がたくさんおいてありました。
私たちがこの3日間歩いた道がマラソンのコースなので、来年は走りにきたいな。(私と友人は一応ランナーですっ)
https://fukko-marathon.jp/runner/course/index.html

今日歩いている道はまっすぐで見通しが良く、仙台空港が見えてきました。
ゴールまであと少し。
歩くことが目的なのに、ゴールが近くなってくると早く着きたいと思うのはなんなんでしょう・・・?

ずっと、海は見えないけれど潮風を感じながら進みます。仙台空港はとても素敵な建物で、できればゆっくり寄って行きたかったけれど飛行機の離発着を横目に見ながら進みます。

北釜地区に入り、ビニールハウス群では農作業をしている地元の方々を何人かお見かけしました。みなさん、気さくに声をかけてくださり収穫の時期に是非来たいものだったなあ、と思う。ビニールハウス群の上をゴーっとど迫力で飛び立つ飛行機はなかなか見ごたえがあり、この景色はなんだか忘れられないものになるな、と感じた。




日々、仕事や雑多な感情に振り回されているけれど、歩いているときは地図を片手に行く道のことを考える。シンプルな行動だけれど、その日ごとのゴールを目指して歩く。
歩き終えた時の達成感、出会えた景色、人、思い、共有できる仲間。靴を脱いだ時の開放感、温かいシャワー、美味しい食事、そしてビールの最初の一口の幸福感。
こういうことが、本当にたまらない。

だから、私は歩くんだな。

ゴールが近づいてきてそんなことを考えながら、いよいよフィニッシュ。
予定の15時少し前に名取トレイルセンターに到着!


ここはとても居心地が良かったので、トレイルセンターについては続きで書きます

え?終わりじゃないの?
つづく



0 件のコメント:

コメントを投稿